この記事では、「敷居が高い」と「ハードルが高い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「敷居が高い」とは?
不義理や面目のないことがあって、その人の家に行きにくいことを「敷居が高い」と言います。
相手の家に対し何らかの理由があって、その家に行きにくい状態になっているという意味となります。
その何らかの理由の中に高級や格が高いという意味を踏まえ、これらが理由で、その家やお店に入りづらいことも「敷居が高い」と用いることがありますが、これは誤った使い方です。
「敷居が高い」を別の言葉で言い換えた場合、「頭が上がらない」や「萎縮」などとなります。
「敷居が高い」の使い方
「敷居が高い」は、そのまま用いられるほか、「敷居が高いです」や「敷居が高くて行けない、行きづらい」などといった形で用いられます。
「ハードルが高い」とは?
「ハードルが高い」のハードルは、障害物を表し、そこから、「ハードルが高い」には、乗り越えなくてはならない障害が大きいといった意味になります。
自分では困難なことを意味し、自分が乗り越えなくてはいけないものがあまりにも大きいということを意味する言葉です。
「ハードルが高い」を別の言葉で言い換えると、「レベルが高い」や「ハイレベル」などとなります。
「ハードルが高い」の使い方
「ハードルが高い」は、そのまま用いられます。
例えば、「合格するにはハードルが高い」などとなります。
「敷居が高い」と「ハードルが高い」の違い
同じ「高い」でも、「敷居が高い」と「ハードルが高い」とでは、全く異なった意味を持つ言葉です。
「敷居が高い」は、何らかの理由でその家に行きづらい状況を意味し、「ハードルが高い」は、自分の目の前に立ちふさがる困難が非常に大きい状況を意味します。
このように、全く異なった意味を持つ言葉となります。
「敷居が高い」の例文
・『駆け落ち同然で実家を飛び出して以来、実家の敷居が高くて帰ることができません。』
・『長い間、顔も見せずにいた義母の家は敷居が高いものです。』
・『ひどいことを言って飛び出した実家。そんな実家に帰省するのは敷居が高いです。』
・『結果を出すことができなかったので、研究所に戻るのは敷居が高い。』
「ハードルが高い」の例文
・『今の学力で、第一志望の大学に合格するには、ハードルが高い。』
・『私は、ハードルが高いほど燃える性格です。』
・『彼女からOKをもらうことはハードルが高いが、思い切って告白してみることにした。』
・『今回の売上目標の達成は、ハードルが高い。』
まとめ
「敷居が高い」と「ハードルが高い」は、同じ意味として用いることはできません。
全く異なった意味を持ち、それぞれに適した使い方で用いる必要がある言葉です。
不義理なので、相手の家に行きづらい場合は「敷居が高い」。
目の前に大きな困難がある場合は「ハードルが高い」。
これが基本の使い方です。